「素材」「おいしさ」の追及

素材の追及~デニーズの林檎

デニーズの林檎

1875年(明治8年)、青森県庁に植えられた3本の苗木から青森りんごの歴史が始まりました。
青森県の南西部に位置する黒石市は有数のりんご産地。あたり一面木々が赤い実をつけた収穫期の11月中旬に、りんご農園を訪ねました。

デニーズの「林檎」産地レポート

青森が誇るふじりんご

青森が誇るふじりんご

今や世界的にも有名な青森りんご。青森県は全国で群を抜いて1位のりんご生産量を誇っています。
中でもふじりんごは全国的にも圧倒的なシェアを占めています。国光とデリシャスを交配させて生まれたふじは、青森県で最も多く作られているりんごです。
ふじりんごには袋をかけて育てる「ふじ」と、袋をかけずに育てる「サンふじ」がありますが、いずれも果汁が多く、食感がよく、甘さと酸味のバランスに優れています。デニーズでは無袋で太陽をたっぷり浴びて育つサンふじを使用。蜜が入りやすく、甘みのある人気の品種です。
いずれも収穫期は11月上旬~中旬。まずサンふじが市場に流通し、年明けからは貯蔵されていた有袋のふじが出荷されます。

おいしいりんごを作るために

おいしいりんごを作るために

りんごの栽培に適しているのは冷涼で昼夜の寒暖の差が大きく、水はけのよい土地。まさにその条件がかなう青森県で、りんごの生産が広がりました。
早速JA津軽みらい・青果部 りんご課 調査役 阿部一輝さんに、おいしいりんごの育て方について伺いました。
「りんごの木は実をつけるようになるまで4~5年、最大の収穫を迎えるまで10数年かかる手間ひまを要する果樹です。まずは1月末~3月にかけて、休眠中の木の中まで日光が行き届くように枝を剪定し、木の形を整えます。りんごの木に太陽の光を取り入れることは必要不可欠で、『千本の木を剪定しなければ1人前になれない』とも言われるほど。難しく重要な作業です」
雪深い北国で行われる作業は、大変な苦労があることでしょう。そして春になれば肥料(元肥)を散布する作業が待っています。
「りんご作りは『玉を大きく、色良く、味良く』がモットー。味には一番こだわっているので、元肥のみで最後まで育てています。途中で追肥をすると、玉は大きくなっても中のでんぷん質は抜けないので甘みが足りず、蜜も少ないのです」
その後は草刈り、受粉。受粉の仕方でりんごの出来がまったく違ってくるので、これもまた大事な作業。6月~7月は実すぐりと呼ばれる摘花で、育ちの悪いものを除きます。
「その後がりんご作りで最も大切な『葉取りと玉回し』です。りんごの実が赤く色づく9~11月ごろ、果実の周りの葉を除いて、ひとつひとつ実を太陽の当たる方に回転させる作業のことです」
袋をかける場合は実すぐりのあとにかけ、葉取りと玉回しの前に袋をはいで日に当てます。
玉回しは表裏2回と仕上げの1回で計3回行うことも多く、1玉ずつに気の遠くなるような時間と手間が必要です。
こうして大切に手をかけて育てられたりんごは、まさに宝物。収穫のときも傷がつかないようていねいに行われます。

樹上完熟してから出荷

樹上完熟してから出荷

おいしいりんごはお尻まで赤いもの。お尻が青いものや白いものは全体に色むらがあり、甘さが充分でありません。りんごをお尻まで赤くするためには、木の下に銀のシートを敷いて光を反射させ、光をまんべんなく当てることが必要とのこと。キラキラ光るシートの上でりんごの実が照らされている風景が、農園のあちこちで見られました。
「今年は平年に比べて夏の降水量が平年より多く、台風の影響もあって全国的にみても収穫の状態がよくありません。そこで、少しでも長く樹上において樹上完熟させ、食味のいいものを提供するようにしています」(阿部さん)
そのため、4~5日前に収穫したものを出荷することで、よりおいしいりんごを消費者へ届けています。

選果場ではセンサーと肉眼でチェック

選果場ではセンサーと肉眼でチェック

収穫されたりんごはセンターに運ばれ、糖度・大きさ・色などで仕分けされて、全国へと運ばれます。中の腐り、傷、サイズはセンサーで感知。それだけでなく、最後にひとつずつ見落としがないか、人の目を通してチェックすることも欠かせません。
こうした厳しい管理のもと、国内だけでなく、海外に向けても選果されます。
最近は輸出にも力を入れていて、小玉サイズは東南アジアを中心に、高級りんごは台湾の富裕層をはじめタイ、インドネシアにも市場を拡大している状況です。
品質の良いりんごという評価を得て、青森りんごは日本ブランドとして高い位置を確立しています。

健康によいりんごの栄養

健康によいりんごの栄養

さらに、注目したいのはりんごの持つ豊富な栄養です。
りんごの主な成分はビタミンC、カリウム、食物繊維など。特に皮と実の間には豊富な栄養があり、中でもポリフェノールが多く含まれ、総称してりんごポリフェノールと呼ばれています。
昔から「りんごが赤くなると医者が青くなる」「1日1個のりんごは医者を遠ざける」などのことわざが伝えられるほど、りんごの健康効果は絶大。動脈硬化や高血圧など生活習慣病の予防や、便秘解消などに効果があると言われています。
皮ごと食べるためには縦の串形切りではなく、横に薄く輪切りすると、皮が気にならずに食べられるとのこと。地元青森ではりんごは生で食べることが多く、家庭でりんごジュースを作ることも多いそうです。
デニーズの林檎メニューにはフレッシュなまま皮ごといただけるスイーツも多くあります。おいしさと栄養を丸ごと取り込んだ、ヘルシーなメニューをどうぞお楽しみください!

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